近江孤篷庵

 
JR虎姫駅の東、小堀遠州ゆかりの小室城址の近くに近江孤篷庵があります。

小堀政一(遠州)は長浜の小堀村で生まれ、行長、秀吉、家康、秀忠、家光に仕え、
最後には郷里近江の小室初代藩主を務めています。
その間作事奉行として、御所や城の造営に携わり、
桂離宮や金地院などの作庭家としても知られています。
茶道は古田織部に習い、華道、書道等にも通じた文化人です。

近江孤篷庵は2代目小堀政之によって建てられましたが、
明治に入り寺は長い無住持の衰微した時期もありました。
今は再び整備され、参道の静かなたたずまいや境内の四季折々の草花の風情に心の安らぎを覚えます。

本堂正面の「枯山水庭園」には山、海、舟の岩を配し、
遠州流庭園の石組が見られます。
本堂の山手には瀟湘八景を模した「池泉回遊式の庭園」もあります。

 
孤篷庵 境内   枯山水庭園
   
 池泉回遊式庭園  方丈襖絵 皆川月華画