日吉大社 神猿

今年申歳を迎え、猿にゆかりの史跡を訪ねました。
最初は近江坂本の日吉大社です。比叡山延暦寺の守護神でもあります。

古来日吉山王のお使いは猿とされ、神猿と書いて「まさる」と呼びます。
「魔去る」と「勝る」の力を持っています。

西本宮楼門の軒下には四隅に木彫りの猿がおります。
そのそばには柿の原種と言われ、樹齢500年猿が好んで食べたという猿柿があります。
参道には神猿として檻に猿が飼われており愛嬌をふるまっています。
また東本宮参道には猿の形をした猿石が据えられています。

坂本の伝承では、秀吉の母「なか」は日吉大社の神官樹下家の娘ともいわれ、
木下藤吉郎の木下も猿の愛称もここにゆかりがあるといいます。

 
 申の絵馬  西本宮 楼門の猿
   
 東本宮 猿石     神猿のおみじ