御所の猿が辻と赤山禅院の猿

御所の東北角は表鬼門除けとして築地塀が切り込まれ、
切妻屋根の下に御幣を担いだ木彫りの猿が置かれています。

京都の東北にそびえる比叡山の延暦寺は、最澄の時代から平安京の護りとされ、
その守護神日吉山王の猿がここにも祀られています。
猿は夜になると出歩くというので、金網で囲われています。

 一方比叡山のふもと修学院の近くには赤山禅院があります。
境内は神社の雰囲気ですが、神仏混淆の名残をとどめる延暦寺の塔頭です。

拝殿の屋根には、御所の猿と対をなして、遠く御所を望む護り猿が置かれています。
赤山禅院は千日回峰の後半で「赤山苦行」と呼ばれる荒行のコースに加えられています。
また都七福神巡りのひとつ福禄寿が祀られています。

 
猿が辻の猿   赤山禅院の猿 
   
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