京のへそ石 (六角堂)

頂法寺は六角堂として親しまれ、西国霊場第18番札所です。
境内に入ると地ずり柳と呼ばれる大きな柳の下にへそ石があります。

このお寺の由来は、聖徳太子が大阪四天王寺を建てるため
その用材を探してこの地を訪れたことに始まります。
太子は念持仏の観音様を多良の木に掛けて池で沐浴されましたが、
仏は木から離れなくなり、ここを霊地としてお寺が建てられました。

桓武天皇は平安京建設のとき、条坊制を定められましたが、
東西の通りがこのお堂に引っかかりました。
聖徳太子が建てられたお寺を壊すわけにもいかず、
勅使が念じるとお堂は北へ15mばかり移動し、礎石だけが残りました。

この石が京都の中心であるとしてへそ石と呼ばれています。
ここは華道池坊流の発祥の地でもあります。
地ずり柳は観音のお導きで、嵯峨天皇が
ここでお妃を迎えられたという縁結びの霊木です。

 六角堂 山門 奥に柳                   本堂 内部             

       

  六角堂 本堂                             本堂前 地ずり柳