蛸薬師堂 (永福寺)

新京極の中ほどにある永福寺は、蛸薬師と呼ばれ通りの名前にもなっています。

鎌倉時代の建長年間、善光という寺のお坊さんが病の母の願いで、蛸を買いに行きまた。
町の人は僧侶が生臭い蛸を買ったというので、
寺の門前で善光に手にしている箱を開けるようには責めたてました。
もはや逃れられぬと善光は日頃信仰している薬師如来に念じ、
箱を開けると蛸は八巻の経文に代わっていました。
それ以来蛸薬師と呼ばれるようになりました。

本堂の前にはお地蔵様があります。
昔若者が主人のお使いで、文箱をお客様に届けに行く途中、
鴨川を歩いて渡っていて誤って文箱を川の中へ落としてしまいました。
その時大きな鯉が現れて文箱をくわえて、若者に届けてくれました。
これも日頃念じているこのお地蔵様のおかげとして、鯉地蔵と呼ばれるようになりました。

近くの錦天満宮の石の鳥居は、上の笠木の両端がビルの中に突き刺さっています。

蛸薬師 本堂                              新京極

           

錦天満宮 本殿                           錦天満宮 石鳥居