午の神事

坂本の日吉大社山王祭は、大津祭、長浜祭とともに湖国3大祭りに数えられています。
3月第1日曜日に牛尾宮、三宮の2基の神輿が、八王子山中腹の奥宮へ担ぎ 上げられ、
4月12日から15日に祭のクライマックスを迎えます。

日吉大社には昔からの地主神大山咋神(おおやまぐいのかみ)を祀る東本宮と、
天智天皇が大津に都を移されたとき、大和の三輪山から勧請された大己貴神(おおなむちのかみ)を祀る西本宮があり、
今もそれぞれの歴史に基づき祭礼が行われています。

大山咋神が降臨されたのが八王子山で、
4月12日の夜の午の神事では牛尾宮、三宮の神は、
2基の神輿に担がれて里へ降りてこられます。
松明に誘導されて急坂を駆け降りる神輿は、神秘な雰囲気の中に熱気に包まれ、
むかし比叡山の僧兵が都へ強訴に神輿を担ぎだした姿もさぞやと思われる勇壮さです。

 
 坂道を駆け降りる神輿 松明が揺れ熱気に包まれた神輿 
   
神輿到着の神事   東本宮拝殿に収まった神輿