勧修寺
山科の地名勧修寺は「かんしゅうじ」といいますが、お寺の名前は「かじゅうじ」です。
お寺は真言宗山階派大本山で、昌泰3年(900年)醍醐天皇が、
母胤子(たねこ)追善のために建てました。
代々法親王が入寺され、門跡寺院としての格式があります。
門を入ってすぐに見える宸殿、続く書院、そして奥の本堂といずれも御所から下賜された建物です。
境内には水戸黄門寄進の勧修寺型灯篭、樹齢750年のハイビャクシンなどがあります。
氷室池を巡る庭園は名勝に指定され、花菖蒲、睡蓮が美しく、
鷺や鴨の姿も池に映り、野鳥のさえずりも聞こえてきます。
桜、藤、紅葉など四季の風情も楽しめます。
平安時代には、1月2日にこの池に張った氷を宮中に献上し、
その氷の厚さでその年の五穀豊穣を占ったといいます。
この後、多彩な人生を送った3人の女性ゆかりの地を訪ねます。
明正殿 勧修寺型灯篭
ハイビャクシン 観音殿