白石神社
岩屋神社から北へ2km余り、牛尾観音への山道をたどると
集落の外れに白石神社があります。
朱のささやかな門をくぐると、狭い境内に高さ4m、幅9mの巨岩が迫ります。
このお社も磐座信仰に始まりますが、
大同年間(806~809)朝廷より村へ神社建立の勧請がなされたと伝え、
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀ります。
神社の裏手から巨岩の上に登ると、一層巌の大きさが感じられます。
巌の表面には岩を割ろうとした矢穴が2列に8穴・6穴と並んでいます。
この辺り大塚・小山地区は、むかし伏見城石垣の採石場でした。
今もこの地区では安芸毛利家や若狭京極家の大名紋が刻まれた大石が発見されています。
この石も伏見城へ運ばれようとしたのではないでしょうか。
昨年伏見指月城跡から発掘された石が山科へ里帰りし、
今この近くの平神社に保存されています。
巨巌 岩の頂部 巨巌
参道石段 平神社 指月城より帰って来た石