日牟礼八幡宮

 
近江八幡の名称はここ日牟礼八幡宮に由来します。
古くからある地元の社に,平安時代宇佐八幡を勧請、
皇室の崇敬も厚く、また近江守護六角氏や秀次の八幡山城など武将の守護神ともなりました。
しかし、八幡山城廃城の後は商人の町として、近江商人の守り神とされています。

楼門をくぐると、この日お盆の16日で境内には萬灯会の提灯が飾られていました。
本堂に詣で絵馬堂に廻るとここの神社の2大火祭りである、3月の左義長の華やかな松明と
4月に行われる八幡祭の大松明が飾られています。

そして古い絵馬の中に安南屋西村太郎左衛門が奉納した
重文「安南渡海船額(復元模写)」が架けられています。

近江商人西村太郎左衛門は、安南(ベトナム)に渡り巨万の富を得て帰国します。
しかし、日本ではそのとき既に鎖国令が出されており入国は許されませんでした。
やむなく長崎でこの絵を菱川孫兵衛に描かせ、
正保4年(1647)財宝を添え神社へ奉納し、そのまま安南に戻り現地で亡くなりました。

  

日牟礼八幡宮本殿                       お盆の日の境内        

          

左義長の松明                             安南渡海船額