八幡堀散策

日牟礼八幡宮を出るとすぐ八幡堀へ出ます。
この堀は秀次が八幡山城の防護とするとともに、
琵琶湖へ通じ、水運の要路としても使われてきました。
今はのどかな石垣と緑に包まれた中を観光の和船が静かに流れてゆきます。

この八幡掘周辺は日牟礼神社境内、新町通りなどとともに
平成3年滋賀県では最初に「八幡重要伝統的建築群保存地区」に指定されました。
また平成18年には「近江八幡の水郷」として「重要文化的景観」全国第1号に指定されました。
八幡掘に面して並ぶ土蔵群には、近江商人の往時の繁栄がしのばれます。

白雲橋の近くに西洋風の古風な建物白雲館があります。
明治10年八幡東小学校として建てられたもので、
ヴォーリズの来日以前に西洋建築を取り入れた姿に、
近江商人の経済力がここにも伺われます。

八幡掘に浮かぶ和船                        土蔵の見える掘割の家並み

          

八幡山城址を望む                              白雲館