矢橋の帰帆

唐橋の東、湖岸道路を北へ進むと近江大橋を超え矢橋帰帆島につきます
ここは矢橋の港を埋め立て下水道処理場として造られた人工島で、
子供たちの公園として開放されています。

矢橋は東海道を東から来た旅人たちが、帆船に乗り換え大津に向かった港町です。
今は湖面に浮かぶ帆船の姿はなく、レジャーボートや釣り船が見られます。

人工島の裏に、当時をしのぶ石の常夜灯が、
石垣に囲まれ数本の木の間に残されています。
常夜灯が灯台の役目を果たし、この辺りは港町として旅屋や倉宿でにぎわいました。
今も残る樹齢250年の大イチョウは、町の防火の役目を果たしておりました。

村の辻には「帰帆の郷」と書かれた標識が立ち、
その近くの清浄寺には近松門左衛門「冥土の飛脚」で知られる
「梅川・忠兵衛」の梅川の墓があります。

矢橋の銀杏                        矢橋の湖畔  

               

 帰帆の郷   梅川墓 十王堂案内札                    清浄寺 梅川墓