石山の秋月

近江八景も最後の石山寺です
西国霊場13番札所としても知られています。

平安朝の末、後白河天皇が行幸されたときに建てられたという月見亭が、
江戸時代貞享4年(1687)に再建され、
遠く湖水を望む境内の崖の端に建っています。
眼下には瀬田川の流れが木立の間から見えています。

寛弘元年(1004)紫式部はここからの月を見て、
月の名所須磨、明石に思いを寄せ源氏物語を書いたといわています。
石山寺には「紫式部の間」や「紫式部の像」があります。

私の手元の写真は、桜のころの石山寺であり、名月の夜をイメージしていただくために、
唐崎から見た湖面の月を入れておきます。

芭蕉は17文字の中に近江八景をすべて織り込むようにと言われ、
「七景は霧に隠れて三井の鐘」の句を残しています。

   桜の月見台                              月見台からの展望 遠く比叡を望む

              

紫式部像                               唐崎から見た湖面の中秋の名月