迎え鐘

  精霊を迎えるには、境内の花屋で高野槙を求め、
本堂で水塔婆に戒名を書いてもらって、この「迎え鐘」を撞きます。

  鐘は鐘楼の内部にあって姿は見えず、綱を引いて鐘を鳴らします。
この鐘の音は堂内から地下を伝って十万億土の冥途へと響いて消えてゆきます。

懐かしい亡き人々を迎えようと鐘の順番を待つ人々の列は、
寺の境内から外へ土塀に添って100mばかり延々と続いていました。
  
8月16日には寺町三条上るの矢田寺で「送り鐘」を撞き、精霊を大文字の火とともに送ります。