柏原宿 寝物語の里

美濃今須宿と近江柏原宿の小川を境にして
寝物語の里があります。

隣接している番所や旅籠では、寝ながらにして壁越しに隣の他国の人と
話し合えたといわれ、寝物語の里と呼ばれました。

ここには芭蕉の野ざらし紀行の碑と奥の細道の碑があります。
芭蕉の野ざらし紀行では、貞享元年(1684)8月から翌年4月にかけて
江戸から故郷伊賀上野へ向かい母の墓参りをし、
その後伊勢神宮、大和、京都を通り、この地で 「正月も美濃と近江や閏月」 の句を詠んでいます。

奥の細道では、元禄2年(1689)8月、最後に訪れた大垣で
        「蛤のふたみにわかれてゆく秋ぞ」 の句を残しています。

柏原宿には、伊吹艾の本舗亀屋左京の昔風の店が残り、
店頭には福助の大きな人形が飾られています。
柏原宿の吉村邸は、この宿最後の庄屋であり、映画監督吉村公三郎の生家でもあります。

 寝物語の碑                           野ざらし紀行 奥の細道 芭蕉道碑 

             

柏原宿 伊吹艾 亀屋左京                          柏原宿 吉村邸