清瀧寺 徳源院

今須宿を近江へ戻り、JR柏原駅から西北へ車で5分ばかり、
静かな集落の山すそに清瀧寺徳源院があります。

鎌倉時代中期に近江を領していた佐々木氏は、六角氏ら4家に分かれましたが、
その内のひとつ京極氏の初代氏信は 
弘安6年(1283)京極家の菩提寺として清瀧寺を創建しました。

境内の墓所には一番奥上段に初代氏信から18代高吉までの18基の宝篋印塔がずらりと並び、
下段には京極家中興の祖といわれる京極高次の石廟を中心に、
歴代当主や分家多度津藩の墓14基が祀られています。

21代高和は讃岐丸亀に転封され、
その子22代高豊は寛文12年(1672)三重塔を寄進して
寺の復興を図るとともに寺号を徳源院と改めました。

5代道誉は派手好みの風流人「婆娑羅大名」として知られ、
境内には道誉お手植えと伝える樹齢300年(2代目)の「道誉桜」があります。
また、客殿の池泉回遊式庭園は、小堀遠州の作ともいわれる名園です。

 京極家藩主の墓 左石廟 高次墓                      道誉桜            

             

  三重塔                               徳源院本堂