三島池

中山道を少し離れ、JR近江長岡駅から北へ車で5分余りのところに三島池があります。

早春の三島池のほとりに立つと、
正面の雪を頂いた伊吹山が逆さ姿となって池に映ります
野鳥の楽園でもあり、オシドリやいろいろな水鳥が池畔に人の姿を見つけて寄ってきます。
ここはマガモ繁殖地の南限として県の天然記念物にも指定されています。

近くには三島神社が祀られており、鳥獣や魚貝類の保護地区に指定されています。
三島池は今から700年ほど前、灌漑用貯水池として造られ、今も付近の田畑を潤しています。
池の周囲は780m、水深は50cmほどで、日本の「ため池百選」にも選ばれています。

むかし佐々木秀義が領主の時、この辺りはひどい旱魃に見舞われました。
人柱を立てるとよいとのお告げがあり、
秀義の乳母比夜叉姫は自分から申し出て池に身を投じました。

それからは旱魃に見舞われることは無くなりましたが、
池畔では今も雨の夜になると、比夜叉姫の機を織る音が聞こえてくるといいます。

雪の伊吹を望む                             早春の三島池 

             

 池に遊ぶ鴨                                   三島神社