岩戸山

岩戸山は応仁の乱以前に「あまのさかほこやま」と記されており、
桃山時代の洛中洛外図にもすでに車の着いた曳山として描かれています。

屋根の上には山の象徴である真松が建てられています。
ご神体は天照大神、手力雄尊(たじからおうのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の3神で、
弟素戔嗚尊(すさのおのみこと)のあまりにひどいいたずらに、天照大神が天岩戸に隠れたという神話に由来します。

山の後ろにある階段を上っていくと華麗な天井軒裏の装飾が目に入ります。
正面の「鶺鴒の図」は中島華鳳、
その左右の「四季草花図」は華鳳の師匠、幕末の四条派今尾景年の絵です。
巡行中の見送りは「日月龍唐子喜遊図」です。
この山は籤取らずで、常に22番目で前祭最後尾の船鉾の前を行きます。

 中島華鳳 鶺鴒図                     華麗な屋根裏 鶺鴒と右草花図

          

見送り 日月龍唐子喜遊図                      岩戸山から鉾町情緒展望