油天神山

鉾町も西洞院通を西へ入ると人並みも少なく、静かな祭り風景が楽しめます。
油小路通りには油天神山と太子山があります。

早くから町内に祀られていた風早家の天神像をここのご祭神にしたもので、
油小路通りにあり「油天神山」、また丑の日に勧請されたので、「牛天神山」とも呼ばれていました。
町内には今もその天神を祀る火尊天満宮があります。

見送りは洋画界の重鎮梅原龍三郎原画の富士山を描いた「朝陽図」です。
梅原はこの地で呉服商の子として生まれました。
そして周囲の呉服環境から絵の道に進みました。

左右の胴掛け綴織の「紅白梅図」は前田青邨の下絵です。

このように世界各地から集められた祇園祭の装飾品が、
友禅染、西陣織など京呉服や京都の美術工芸の発展に大きく寄与してきたことが伺われます。

正面 前田青邨 紅白梅図                    正面 梅原龍三郎 朝陽図

           

山鉾町の祝詞奉納                               火尊天満宮