師団橋の五芒星

師団街道と本町街道を結ぶ3本の軍道があります。
その内第2軍道に架かる疏水の橋脚の上に、星の形をした五芒星のマークが遺されています。

五芒星は旧帝国陸軍の象徴として、軍服の徽章などにも用いられています。
五芒星は陰陽道では魔除けを意味し、
陸軍での弾除け(多魔除け)を意味したともいわれます。

その近くの軍道以外の疏水に架かる橋脚を見ますと、
ところどころに星の角が6つの六芒星が目に留まります。
最初はこれも陸軍の象徴として見逃していたのですが、不思議に思って調べてみると
こちらは昔あった京都市電気局のマークでした。

電気局は大正13年に設置され、発電・配電業務と市電・市バスの運行を管理していました。
昭和17年電気事業は関西電力に移り、戦後は交通局となりました。
この疏水を管理する電気局が水の文字を象徴的に六芒星マークにしたとも聞きました。
蹴上発電所の古風なレンガ造りの建物にも六芒星を見つけました。

第2軍道師団橋                             師団橋の石柱 

              

六芒星のマーク                           蹴上発電所の六芒星