九条邸 厳島神社

明治天皇は慶応4年(1868)8月京都御所の紫宸殿において即位の礼を挙げられ、
明治元年と改まって今年で150年目を迎えました。

この意義ある年の初詣に、御苑にある三つの神社と中山邸跡を訪ねます。

堺町御門を入って、すぐ左が五摂家のひとつであった九条家の屋敷跡で、
今は九条池のある庭園と数寄屋風茶室「拾翠亭」、それに厳島神社が残されています。

この厳島神社は平清盛が安芸の宮島から勧請したもので、
ここに移されてきた時期は定かでありません。ご利益は家内安全と家業繁栄です。

御祭神は宗像三女神と清盛の母祇園女御が祀られています。
市杵島姫命は七福神の一人弁財天とも称され、池の中にある社は島の弁天さんとして親しまれています。

社前の石の鳥居は上の笠木が唐破風羽状に丸く反り、
北野天満宮伴氏社の鳥居、太秦蚕ノ社の鳥居とともに京都三珍鳥居のひとつに数えられています。

 弁財天                            拾翠亭         

          

高倉橋                                     勾玉池