花山院家 宗像神社

九条邸を抜けると、花山院家の宗像神社です。
今緑と白砂で整備されている御苑も、江戸時代までは、
ここにお公家さんの屋敷が200軒ほど建ち並んでいました。

明治以降公家のほとんどが東京へ移り、そのあとを整備して現在の公園の姿となりましたが、
九条、花山院、西園寺家にあった鎮守三社が今御苑に残されています。

平安時代に藤原冬嗣は桓武天皇の命で、
筑前福岡の宗像神社から宗像三女神を勧請し皇居の鎮護としました。
その後、宗像神社は藤原家忠を祖とする花山院家に伝えられてきました。

宗像三神は道主貴(みちぬしのむち)として、
道案内、海の神としてあがめられ、境内には昭和44年に京都観光神社も建てられました。
参道沿いには御所の左近の桜を移した桜も植えられています。

本殿の北には御苑で最老樹といわれる樹齢600年の楠の大木があります。
今年は戌年、本殿に向かって左手にある口を閉じた狛犬さんへ挨拶をしました。

       宗像神社本殿                             狛犬 口を閉じた「吽形」            

                   

    紫宸殿から移した左近の桜                         樹齢600年 神木の大楠