百叩き門 観音寺

出水通り界隈には「出水七不思議」があります。
七本松通り出水下がるにある観音寺の表門は、伏見城の牢獄門を移したと伝え
「百叩きの門」として「出水七不思議」のひとつに数えられています。

牢獄から釈放される罪人には、再び罪を重ねないようにとこの門の前で百叩きの刑に処せられました。
扉は楠の一枚板で作られています。
この門が移築されたころ、夜に門の前を通るとどこからともなくすすり泣く声が聞こえてきました。
住職が確かめると潜り戸が風にきしむ音と分かりましたが、
住職は罪人たちの恨みの声として手厚く100日間の供養を施し、潜り戸もくぎ付けされました。
それ以降泣き声は聞かれなくなりました。
夜泣きを止める夜泣き地蔵も祀られています。

また近くの華光寺には出水七不思議のひとつ「時雨松」がありました。
秀吉手植えの時雨松には、晴れていてもいつも枝から時雨のように露が落ちたといわれます。
初代の松は枯れ、今は2代目の松が植えられています。

観音寺 百叩きの門  楠の一枚板                          夜泣き地蔵     

              

華光寺                      華光寺釣り鐘