東本願寺門前

京都駅のすぐ近くにあって、多くの観光客でにぎわう東本願寺も、
京都の街の人々には身近に感じすぎいつもは素通りしてしまいます。
今日はゆっくり境内を訪ねてみましょう。

お寺の前には緑地地帯が設けられ、烏丸通りは東へ大きく迂回しています。
明治45年烏丸通りに市電が敷設されたとき、法要時の参拝者の安全面から、
門前の敷地を東本願寺が買い取り、市電を迂回させたものと聞きました。

御影堂の正面、緑地帯に設けられた蓮華の噴水は、
大正7年本願寺水道として蹴上から琵琶湖疎水の水を地下の水道管で引いています。
蓮華の花の設計は日本画家の竹内栖鳳、
そして設計施工は京都市役所を設計した武田吾一が行いました。

またこの水道は東本願寺の防火の役割を果たしてきました。
蹴上と本願寺の落差約50mを利用し、その水圧で伽藍の屋根まで放水される仕組みでしたが、
平成10年水道管の老朽化により今はその役割を終えました。

            

  大きく東に廻る烏丸通り          御影堂門と噴水 
             
 東本願寺水道 噴水        門前の仏具屋