長の撞鐘

阿弥陀堂の前の鐘楼にはに鐘が吊るされずに置かれています。
この鐘は教如がこの地に東本願寺を開いたときに制作したもので、
慶長期以前の鐘としては日本で5番目の大きさになります。
胴には飛天と鳳凰の図が彫られています。

再び阿弥陀堂門を出て、東本願寺の外周を見てみましょう。
御影堂門、阿弥陀堂門は宗祖650年御遠忌に際して明治44年に再建され、
御影堂門は知恩院、東福寺とともに京都三大門に数えられています。

その北には勅使門として使用される皇室の菊花紋のついた「菊の門」があります。

 外郭の東北角は築地塀が切り込まれ、堀も屈折しています。
これは艮(うしとら)の鬼門除けを表しています。
以前このホームページで御所の「猿が辻」にある鬼門除けを紹介しましたが、
東本願寺にもあることは新しい発見でした。
そういえば西本願寺の東北の角も鬼門除けとして塀が少し屈折しています。
  

 梵鐘 鳳凰の彫り物       菊の門
             
東北の鬼門除けに切り込まれた土塀       東本願寺堀