表参道石の鳥居

今は京へ通じる直違橋通りの西参道の方が賑わいを見せていますが、
江戸時代は表参道の前の道は大津街道として参勤交代の大名で賑わいました。

西国大名は参勤交代のとき、京へ入ることは許されず、
伏見からこの神社の前を通って大津へ向かいました。

当時石の鳥居には後水尾天皇のご宸筆の額が掛けられており、
前を通る参勤交代の大名は駕籠から降りて拝礼しなければならなかった。
幕末動乱のとき近藤勇はそんな悠長なことはできぬと言って
額は取り払われたといいます。

六月の季節には境内3500本の紫陽花が咲き、紫陽花祭りが行われます。
平安末期の歌人小侍院が
 「むらさきの雲とそよそにみへつるは 木高き藤の森にぞ有りける」
と藤森を読み込んだ歌碑があります。

早良親王が781年蒙古と戦いその時の戦利兵器を納めた蒙古塚や
伏見天明義民の一人でここ深草に生まれた焼塩屋権兵衛の碑もあります。

 紫陽花園                             蒙古塚          

            

小侍院歌碑                             天明義民 焼塩屋権兵衛の碑