祇園祭鉾建て

京都の南区にある竹田工務店へ、鉾の最初の組み立て作業を見学に行きました。

竹田工務店は昭和28年に、90年ぶりに復興した菊水鉾の、
櫓や屋根の部分を担当し、平成26年の大船鉾再建にも携わっています。

7月10日ここの工場で菊水鉾の櫓の組み立てが始まります。
鉾には釘は一切使われておらず、
木材の組み合わせと、縄がらみと言われる藁縄作業で組み立てられていきます。
釘はさびなどによる傷みを伴い、また縄による弾力性が鉾の揺れによる衝撃を吸収します。

鉾の正面は雄蝶、側面が雌蝶という伝統的藁縄技法で美しく仕上げられます。
一つの鉾に約5000m余りの藁縄が使用され、12人から15人の職人が1日掛かりで行います。

11日組み上げられた鉾の櫓は室町四条の鉾町へ運ばます。、
横倒しになった鉾に準備されていた真木が取り付けられ、
ロープとワイヤーで引き起こされて25mの鉾が室町通りに据えられます。

12日に懸装品が飾られ、曳き初めを経て17日の巡行を迎えます。


縄がらみ作業   
        鉾の木造車輪 高さ約1.8m
              

上から見た組み立て作業  
 

 巡業中の菊水鉾