大改修中の根本中堂

ケーブル延暦寺駅から樹林の間を歩くこと5分余りで東塔入り口に着きます。
今根本中堂では昭和30年に完成した「昭和の大改修」以来60年ぶりという大改修中です。
工事は2016年に始まり2025年まで10年間の計画です。

根本中堂の本堂と回廊は仮設覆い屋ですっぽりと全体が包まれています。
根本中堂は元亀2年(1571)に信長の「焼き討ち」で焼失し、
寛永19年(1642)3代将軍家光によって再建されました。
根本中堂は木造建築としては全国で3番目、滋賀県下では最大の建築です。

現在も本堂内部は平常公開されており、
さらに本堂と回廊の間に設けられた鉄骨の修学ステージに登ることができます。
4階のステージからは本堂の銅板14000枚が葺かれた屋根を間近に、
そして回廊のとち葺屋根は上から見ることができます。

改修工事は屋根、塗装、木部、建具、飾り金具まで全面にわたり行われ、予算総額は50億円に及び、
このようにして根本中堂は後世に伝えられていきます。

大改修中の根本中堂  改修ステージ4階
             
 ステージから回廊とちぶき屋根を見る  煙霧にけぶる比叡樹林