本丸から天主へ

二の丸の奥は本丸址、天主址へと続きます。
安土山の標高は199mです。

本丸は信長が天皇を迎えるための行幸御殿として建てたといわれ、
御所の清涼殿を模して高床式に造られ「御幸の間」がありました。
しかし天皇の行幸は実現していません。

天主址は背丈ほどの石垣に囲まれ、28m四方の中に礎石が並んでいます。
この上に5層7階(地上6階地下1階)高さ33mのわが国最初の天主がそびえていました。
宣教師ルイス・フロイスはヨーロッパにも見られない豪壮華麗な建築と評しています。

その姿は麓の「信長の館」に天主の5・6階部分が復元されています。
5階は朱塗りの八角形、6階は総金箔張りの四角な構造で、
内部は狩野永徳の極彩色紺碧障壁画が描かれています。

天主址からは琵琶湖を眼下に、遠く伊吹、比良、比叡の山並みも一望できます。
信長はこの建物を天主と名付け、ここでは後世使われている天守とは書かれていません。

  天主跡             本丸址
               
    天主跡から西方琵琶湖を望む    信長の館 復元天主