護王神社 

御所の西、烏丸通り下長者町の角に和気清麻呂と姉の広虫を祀る護王神社があります。
境内には狛犬の代わりに狛猪が置かれ、霊猪の手水鉢もあります。
拝殿には猪の絵馬と、今年はさらに本物の猪「もも」の姿も見られました。

弓削道鏡が宇佐八幡の神託を受けたとして天皇の位に着こうとしたとき、
清麻呂は九州の宇佐八幡へ出向きそれを偽託として阻止しました。

道鏡の怒りにふれた清麻呂は大隅国(鹿児島)へ流されますが、
その道中豊前国(大分)で道鏡の送り込んだ賊に襲われます。
足腰をやられ動けなくなったとき、300頭の猪が現れ清麻呂を救ったという伝承があります。

その後帰京を許された清麻呂は、桓武天皇に重用され
平安京の造営太夫となり、都の基礎を作りました。

最初高雄の神護寺に祀られていた和気清麻呂は、明治19年護王神社が創設されここへ祀られました。

狛猪      拝殿と猪の絵馬  
      

 猪の「もも」 

 和気清麻呂像