本法寺

小川通寺の内を上がると表千家不審庵、裏千家今日庵と並ぶ向かいに,
日蓮宗京都十六本山のひとつ本法寺があります。

室町中期「鍋冠り日親」と言われた日親上人によって創建されました。
日親は禅宗を非難したため、足利将軍義教の怒りにふれ
灼熱した鍋をかぶせられる拷問にあっています。

境内には摩利支尊天堂があり、仏教の守護神摩利支天が祀られています。
摩利支天は陽炎を神格化した女神で、眷属としていつも猪を従えています。
ここにも狛猪が見られます。

本堂の前には、長谷川等伯の像と本阿弥光悦御手植えの松があります。
等伯は本法寺の塔頭教行院を宿坊としていたことがあり、
等伯の描いた「仏涅槃図」は重文に指定されており、毎年春には特別公開されます。

本法寺は本阿弥家一族の菩提寺でもあり、書院には本阿弥光悦作の枯山水庭園「巴の庭」があります。

本法寺 仁王門  摩利支尊天堂 
            

本堂と多宝塔 

長谷川等伯像