建仁寺 禅居庵

建仁寺東南角に塔頭禅居庵があります。
鎌倉後期、聴松院と同じ中国の清拙正澄を開基として創建された建仁寺の塔頭です。

清拙が元から将来した摩利支天像が境内に鎮守として祀られ、
開運勝利のご利益は「日本三大摩利支天」のひとつとして多くの信仰を集めています。
秘仏の摩利支天は,三面六臂のお姿で、7頭の猪の上に座しておられます。
境内の祠には大きな猪が置かれており、その下に可愛い陶器の猪のおみくじが並んでいます。

近くの恵比寿神社は建仁寺の鎮守であり、
1月の十日恵比寿には初詣客でぎわいますが、ここ禅居庵でも新年祭が行われます。

暦応2年(1339)清拙は禅居庵において66歳で入滅されました。
10月20日には毎年開山忌法要が営まれ、続いて聖護院門跡による大護摩供があり、
秘仏の摩利支天もこの日は御開帳されます。

境内には5組の阿吽の狛猪をはじめ多くの猪が並び、正に「京都の猪寺」です。

狛猪   下の小さ陶器は猪のおみくじ
            
 摩利支尊天堂入り口  恵比寿神社  初恵比寿