與杼神社(よどじんじゃ)

 淀城址の入り口に石の鳥居が建ち、この辺りの産土神「與杼神社」があります。

平安朝のころ僧千観内供が、肥前(佐賀)の河上村から淀姫大明神を勧請し、
桂川の右岸の水垂村(みずたれむら)に水上運輸の守護神として祀られてきました。
桂川の改修に伴い明治33年この淀城址に移されます。

江戸初期建築の本殿、拝殿はともに重文に指定されていましたが、
本殿は昭和50年未成年者の花火から炎上し、その後再建されています。

本殿の横には淀城の歴代城主を勤めた稲葉氏の初代稲葉正成を祀る稲葉神社があります。
正成の妻は福(後の春日局)でしたが、福は家光の乳母となるため離婚しています。

淀城へは水を汲み上げるため、城の西南と北に直径8mの大きな2基の水車がありました。
「淀の川瀬の水車 たれを待つやら くるくると」と昔から歌われてきました。
今京阪淀駅前に直径4mの水車のモニュメントが建っています。

本殿               稲葉神社    
             
             淀川瀬水車旧跡の碑           淀の水車モニュメント