比良山系の雪と菜の花

琵琶湖岸守山のなぎさ公園に、今年も菜の花を見に行きました。
例年1月下旬から2月上旬が見ごろで、
寒咲花菜といわれる1万2千本の早咲き菜の花が
比良山の雪を背景に一足早い春の訪れを感じさせてくれます。

花の向こうには琵琶湖が広がります。
琵琶湖ではこのころ琵琶湖の深呼吸という現象が始まります。

春から秋にかけては水面から20~30m付近の水温は高く、
湖底の水温は低く二つの層に分かれます。
この間湖底への酸素補給はなく、酸素は減少していきます。
冬場を迎え表層の温度が低くなると、酸素を含んだ水は高密度となって沈んでゆき、
下層の水は押し上げられて入れ替わります。

これによって湖底へは新しい酸素が供給され、生物の環境が維持されています。
しかし、温暖化により湖面の温度が下がらないと深呼吸の現象は起らなくなり、
湖底の生物環境の悪化が懸念されています。

早春の琵琶湖

なぎさ公園の菜の花