大庄屋諏訪家屋敷

赤野井東別院すぐ裏手に大庄屋諏訪家屋敷があります。
諏訪家は永正年間(1500年ころ)、
信州より遠来した諏訪左近将監長治に始まると伝えられます。

主屋は茅葺屋根の大型農家住宅で、玄関を入ると
昔ながらの土間空間が広がり、風呂やおくどさんも残されています。

書院は玄関座敷、中座敷、奥座敷と続き、庄屋屋敷の風情がしのばれます。
庭園は枯山水式で、中央の池は琵琶湖をかたどっています。
奥に見える茶室は、明治天皇ゆかりの茶室を明治時代に三井寺から移したものです。

奥座敷に飾られていた雛人形は、安永9年(1780)朝廷の禁裏御蔵居職を努めた立入家から
諏訪家へ入嫁の際もたらされたもので、
当時の公家風俗を考証するうえでも貴重なものとされています。
素朴な村に伝わる江戸時代の庄屋屋敷の歴史に心安らぐひと時でした。

諏訪家かまど   庭園と左奥は茶室 
             
 座敷              有職雛人形