三門と栄西の茶碑

勅使門を入ると法水池を前にして建つ三門は、
大正時代に静岡の安寧寺から移されてきたもので、
御所を望むところから「望闕楼」とも言われ、楼上には観音や十六羅漢などが安置されています。

三門の東には、栄西禅師の墓所開山堂があります。
その前には栄西の功績をたたえる、茶碑と平成の茶園、そして桑の碑もあります。
お茶の歴史については805年最澄が唐から持ち帰ったのに始まるとありますが、
その当時のお茶は薬用として貴重なもので、僧侶や貴族の間でのみ用いられました。

鎌倉時代に入り栄西は中国から茶の種子を持ち帰り、
「喫茶養生訓」を表わして上巻に茶の効用を書き、挽茶など茶の風習を広く一般に普及させました。
「喫茶養生訓」の下巻には桑の効用が書かれています。
桑樹も諸病の妙薬であり、服すれば無病長寿が得られるとあります。

近くにある浴室は七堂伽藍のひとつで、禅宗における大切な修行の場所の一つです。

 開山堂 栄西禅師墓所  栄西茶碑と平成の茶園 
             
 桑の碑   浴室