伏見十石船 

江戸時代伏見は港町として栄え、
京橋の辺りには本陣や脇本陣をはじめ、寺田屋などの船宿が建ち並んでいました。

その当時淀川を上り下りした三十石船や十石船は、
今観光船として伏見の宇治川派流を運航しています。

月桂冠の大倉記念館裏が乗船場で、
そこから寺田屋の前の浜を通り、三栖閘門へ向かいます。
訪れたのが丁度桜満開の季節で、
いつも見慣れた酒蔵の景色も、船から見るとまた違った風情が楽しめました。
柳が芽吹く新緑のころもまた素敵です。

乗船した十石船は20人定員で、
一石は米俵2.5俵に価し、昔は25俵の米が積まれていました。
往時の淀川三十石船は、上りは大坂を早朝に発って
船頭たちが各所で綱を引きながら夕方伏見へ着き、
下りは夜伏見を発って船は流れに任せて早朝には大阪に着きました。

最盛期には1日320便、約9000人が利用していました。

      月桂冠大倉記念館裏乗船場 船内風景 
        
       船から見る月桂冠の酒蔵   河岸の桜