長建寺

三栖閘門を出た船は同じ水路をゆっくりと帰って行きます。
大倉記念館裏で船を降り、
橋を渡って対岸に深紅の土塀と中国風の竜宮門が特徴的な長建寺があります。
真言宗醍醐寺派のお寺で、本尊は弘法大師作ともいわれる秘仏の八臂弁財天です。
毎年元日から15日間だけ開帳されています。

このお寺は伏見奉行建部政宇(たけべまさのき)が元禄2年(1699)深草大亀谷から即成就院の塔頭を移し、
建部の建と長寿の願いを込めた長を取って長建寺と名付けました。

長建寺は淀川を往来する船の守護神として、
また近くにあった中書島の遊郭で働く、遊女の技芸上達の神として信仰を集めてきました。
そして境内の梵鐘は町民や船で働く人たちへ時を知らせ、地元の人々には島の弁天さんとして親しまれています。
2月3日の節分と7月23日の弁天祭には大護摩供が行われます。

ここの宝貝のお守りは貝運が開運につながり、またそのユニークな形に人気があります。

   長建寺本堂  護摩壇
         
 境内の桜        門前の 桜のトンネルを行く十石船