晩翠園

宸殿裏の晩翠園は、江戸初期に造られた池泉回遊式庭園で、
池は「心字」を裏文字でかたどり、亀石、千鳥石、座禅石などが配されています。

宸殿は後西天皇の宮殿を下賜され、
室内116面の襖絵には狩野正信の華麗な山水画が描かれています。
中でもどの角度から見ても鑑賞者が中心となる「九老之図」は、非常に面白い構図で描かれています。

境内の高台弁財天は、秀吉の母大政所が大坂城にいたときの念持仏で、
大阪城落城後北政所が高台寺へ移して祀りました。
その後、当門跡公弁法親王が庶民福楽のために所望し、ここへ遷座しました。

毘沙門天は本来インドの神様で、日本へは仏教の守りとして伝えられました。
七福神の一人である毘沙門天は、戦勝祈願の神として上杉謙信など戦国武将の信仰を集め、
庶民からは商売繁盛や金運の神として信仰されています。
毘沙門天は四天王の一人として仏教の守りに着くときには、
多聞天とよばれますが同じ神様です。


江戸初期の回遊式庭園 

 宸殿 
                

高台弁財天の鳥居 

高台弁財天堂