上林春松本店

この日JR宇治駅から縣神社への道は表参道、裏参道とも人は原則一方通行となり、
500店余りの露店が並ぶ賑わいです。
これらの店は夜10時には閉じられて、梵天渡御の準備に入ります。

宇治橋通りにはお茶の老舗上林春松本店の歴史を感じさせる長屋門が見えてきます。
上林家は創業450年を数え、信長、秀吉、家康にも重用され、
江戸時代には宇治代官、茶頭取にも任じられています。

徳川家光は将軍家のお茶を宇治から毎年取り寄せていますが、
その道中はお茶壷道中として、摂関家や門跡並みの格式をもつ豪華な大行列で、、
御三家の大名であってもこの行列に出会うと、籠から降りて道を譲ったといいます。
上林家はお茶壷道中の総責任者を代々勤めてきました。

関ケ原の戦いでは、元家康に仕えた上林竹庵は武士を退き茶業についていましたが、
家康への恩に報いるため志願して伏見城へ入り、鳥居元忠ととともに戦死を遂げています。

店内の「宇治・上林記念館」では、お茶の資料や製茶道具が公開されています。

縣神社前  宇治神社御旅所           
                   
 参道に並ぶ露店 たこ焼きの露店も懐かしい