縣(あがた)神社 梵天渡御

縣(あがた)祭りは 6月5日の深夜から翌未明にかけて、
街の灯が全て消された闇の中を梵天渡御が行われ、「暗夜の奇祭」として知られています。

縣神社、宇治神社ともに平等院の鎮守としての歴史があり、両者の関係は深く
以前は宇治神社の御旅所から出発した梵天は、縣神社で神霊を移し、
宇治神社へ詣でたのち縣神社へ還幸されました。

しかし神仏分離令によって平等院から神社が分かれると、
宇治神社は縣神社を末社とみなし、縣神社は独立の立場を主張し両社は対立を深めます。
さらに祭りは縣神社と梵天を担ぐ縣祭り奉賛会も対立し、それぞれに分かれて梵天渡御が行われるようになりました。

写真の縣神社ではこの日午後7時から境内で護摩供養、11時半から奉幣の儀が行われ、
午前0時になると神社の前で写真のような梵天渡御が行われました。
御幣を束ねた梵天は若者たちによって担ぎ上げられ、さらに激しく縦横に振られ、
そしてブン回しのようにくるくる回転を続け、観衆から大きな拍手が湧きます。

梵天ブン回し 上下に激しく揺れる梵天 
                         
 縣神社             縣神社本殿