南観音山

昔は後祭の先頭を北観音山、殿(しんがり)は南観音山となっていましたが、
大船鉾が復興してからは最後を大船鉾が務め、南観音山は6番目を進みます。

南観音山は鉾の形をしていますが、屋根の上には松が飾られ鉾ではなく曳山です。

ご神体は楊柳観音で脇侍に善財童子が祀られています。
楊柳観音は薬師如来と同じく人々から病苦を救います。
巡行中の山の後ろには楊が飾られます。

写真の天水引(上の幕)は近年復元新調された幕末の塩川文麟下絵「四神の図」、
下水引(下の幕)は加山又造原画による「飛天奏楽」です。
また見送りも加山又造仙原画の「龍王と海図」といずれも昭和の名品が見られます。

7月23日宵山の夜、11時頃になると町内では布に包まれた楊柳観音を、
神輿のように担いで町内を暴れまわる「あばれ観音」という珍しい行事があります。。
北観音山は男で、南観音山は女として、
南観音の恋心を鎮めるために行われるともいわれています。

  真松ゆれる南観音山 辻回し
胴掛 ペルシャ緞通   
                          
見送り 加山又造 龍王渡海図 
 町家の屏風祭