鈴鹿山
伊勢の国の鈴鹿峠に住まいした悪鬼を、瀬織津姫命が退治したという伝説に基づき、
ご神体は鈴鹿権現(瀬織津姫)です。
瀬織津姫は金の烏帽子をかぶり、手には長刀を携えた女姿です。
昔は、女性は山鉾に上がれないものとされたためか、
女性の神は少なく船鉾、大船鉾、占出山の神功皇后、それに役行者山の葛城神とこの瀬織津姫の三神だけです。
しかもいずれの女神も面をつけておられます。
悪鬼を退治したことから盗難除けのご利益があります。
宵山の会所では浴衣姿の子供たちが歌を歌って 粽とお札を売っています。
胴掛けは今井利満の「紅葉図」と「桜図」、
そして見送りには皆川月華のモダンな「ハワイの蘭花」が見られます。
さらに鈴鹿の町が交易の町として栄えたことに因み、
前掛けには「黄砂の道」と題して、砂漠を行くラクダが描かれています。
ご神体 瀬織津姫
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子供たちの会所風景 |
会所 正面右「紅葉図」 |
見送り 皆川月華 ハワイ蘭花 |