西本願寺 山科別院

山科川に架かる石橋を渡ると本派本願寺山科別院です。
廃墟となった本願寺の跡は、蓮如上人のお墓だけが残り長らく放置されていましたが、
天正年間顕如上人のとき秀吉からこの地を譲り受けました。

しかし、その後本願寺は東西両派に分かれ土地をめぐる争いもありましたが、
享保17年(1732)200年ぶりに蓮如上人の墓を管理するため、
東西両本願寺の別院がそれぞれに再建されました。

ここ西別院は15世住如上人が、
北山別院の旧堂を蓮如上人廟の東へ移築し最初舞楽寺と名付けました。
現在の本堂は安永3年(1774)に再建されたものです。

本堂には平安時代恵心僧都の作と伝えられる本尊阿弥陀如来と宗祖親鸞聖人真向御影が安置され、
中祖堂には蓮如上人自刻と伝える蓮如上人木像があります。

本堂前の2本の銀杏の木は、秋には美しく色づき区民の木に指定されています。

本堂と2本の銀杏の木  本堂内部
          
 春の境内  秋の境内