東本願寺 山科別院 長福寺

東本願寺17世真如上人は享保17年(1732)7月、西御坊北側の地に東別院の建立にかかりました。
しかし、土地がやや狭く現在の場所に変更したため、西御坊に少し遅れ
元文元年(1736)京都東本願寺境内にあった長福寺を移して山科御坊が再興されました。

本堂は京都長福寺からのもので、
内部にはご本尊阿弥陀如来と親鸞聖人絵像、蓮如上人御自作の蓮如像が祀られています。

幕末元治元年(1864)7月の蛤御門の変で京都東本願寺の堂宇が全焼した時、
達如上人は山科御坊に移り、約10か月間本山の執務を取っておられます。

本堂横にある蓮如上人像は平成10年蓮如上人500回忌法要を前に、平成8年建立されました。

東西両別院の中間に蓮如上人銅像跡という石の台座が残されています。
昭和9年台座を含め高さ10mという大きな銅像が造られました。
しかし昭和19年第2次世界大戦時の金属改修によって銅像は取り壊され、
今は台座だけが痛ましい姿で残されています。

 御坊道に面した東入り口   本堂内部
                   
  蓮如上人銅像   蓮如上人銅像跡