涌泉寺 本堂

松ヶ崎涌泉寺は五山の送り火「法」の字のすぐ麓にあります。
平安時代比叡山 三千坊のひとつ天台宗歓喜寺としてこの寺は創建されました。

徳治元年(1306)ここの住職実眼僧都は日蓮聖人の法孫日像上人に帰依し、
松ヶ崎全村民に日像上人の法話を聞かせ、日蓮宗の法華信者に改宗させました。
その時の実眼僧都は歓喜のあまり、自ら太鼓をたたき「南無妙法蓮華経」を唱え村民と踊り出しました。
それが今に伝わる「松ヶ崎の題目踊り」で、日本最古の盆踊りといわれています。

その時から日蓮宗妙泉寺となりました。
妙泉寺の塔頭本涌寺を開いた日生は、当地に僧たちの修学の場として「宗門壇林」を開きました。
その壇林の講堂は東福門院の女院御所の余材を拝領して建てられ、
今の涌泉寺本堂として残されています。

大正7年妙泉寺と本涌寺は統合し、それぞれの名の一字を取って涌泉寺となりました。

 涌泉寺 山門  日生上人「生師廟」 
          
七面宮 日輪滝  月輪滝