妙円寺(松ヶ崎大黒天)

涌泉寺の東200mに、松ヶ崎大黒天で知られる妙円寺があります。
日本最古の都七福神と記された旗の並ぶ、石段を上り山門をくぐると、奥に本堂、手前に大黒堂があります。

元和⒉年(1616)本涌寺の日英上人が隠居されると、
その徳を慕った人々が集まり隠居所は日蓮宗妙円寺となりました。
都の表鬼門に当たり、方除け福運を授ける「都七福神」第一番札所です。

最澄は大黒天信仰を広めましたが、ここの大黒天も伝教大師最澄の作と伝えられています。
日本では大国主命と習合されて俵に乗ったふくよかなお姿となり、
大黒天のお使いは鼠とされています。
それに因み甲子の日におこなわれる大黒天祭は参詣者でにぎわいます。

大黒堂の前の「なで大黒」は、自分の身体の悪い部分をなで、
大黒様の同じ部分をなでると治るといわれます。
昭和44年火災によって本堂、庫裡は焼失しましたが、
大黒天は無事で、「火中出現の大黒さま」としても信仰を集めています。 

  大黒天参道 大黒天山門  
                         
 なで大黒   恵比寿・大黒像