末刀(まつとう)岩上神社

妙円寺から西へ山の麓をたどると、新宮神社に続いて末刀岩上神社があります。
石の鳥居の奥にはお社はなく、ご神体として大岩が鎮座されています。
この岩は兵庫の海中で霊光を発していたものをここへ移したとの伝承があり、
古くから漁猟、牛馬の神として信仰されてきました。

神社のそばにある桜井水は、
清少納言の枕草子168段で各地の名水を並べた中に「玉の井、少将の井、桜井……」と記されていますが、
この桜井かどうか異説もあるようです。

また6月のころ桜井の聖のもとを訪れた紫式部は 
「春めける 声にきこゆる鶯は また桜井にすめるなりける」と詠んでいます。

新宮神社は、もと大比叡大明神として旧松ヶ崎村西部の産土神でした。
里人が天台宗から日蓮宗へ改宗の際、日像上人直筆の曼陀羅をご神体として合祀し妙泉寺の鎮守となりました。
明治の神仏分離令により妙泉寺から分離し,新宮神社と名を改めました。 

ご神体  磐座  桜井水
              
 新宮神社    麓から見た「法」の字