御香宮神社 拝殿

伏見といえば、秀吉の城下町として知られていますが、伏見城に滞在したのは徳川家の方が長く、
徳川家ゆかりの史跡がいろいろ残されています。

徳川御三家といわれる尾張、水戸、紀州の藩祖は全て伏見で生まれ、
御香宮を産土神としています。
華麗なこの拝殿は、紀州藩祖頼宣の寄進になり、
一時は伏見城の車寄せと誤って伝えられたこともありました。
表門(重文)は伏見城の大手門を水戸藩祖頼房が寄進したものです。

さらに10月祭礼の時に公開される千姫神輿(重文)は、伏見城で生まれた秀忠の娘で、
後に豊臣秀頼に嫁いだ千姫の初誕生日を祝し奉納されました。
2・3トン(約600貫)の重量は日本一といわれ、昭和35年までは巡幸していましたが、
今はその重さを支える担ぎ手も少なくなり蔵に収められています。
境内には本殿(重文)を寄進した徳川家康を祀る東照宮もあります。

洛南最大のお祭りといわれる神幸祭には、
3基の神輿と雌雄の巨大な獅子が町を練り、前日宵宮には風流花笠行列が行われます。

 御香宮神社 表門      千姫寄進神輿
          
東照宮         獅子頭 向かって右雄61kg 左雌63㎏