本教寺 本堂 

大手筋繁華街の中ほどに、慶長牡丹の寺として知られる日蓮宗本教寺があります。
ここには元徳川家康の2女督姫の屋敷がありました。

督姫は幼い時から秀吉に可愛がられ、16歳の時秀吉の媒酌で姫路城主池田輝政へ嫁ぎました。
そして督姫がいた屋敷は本教寺へ寄進されました。

秀吉から督姫に贈られたという伏見城の牡丹は境内に今も植えられており、
毎年4月中旬には華麗な花が見られます。

本教寺から大手筋を少し東に行くと銀座跡の碑があります。

関ケ原の戦いを終えた家康は、慶長6年(1601)天下の覇権を意識し、
初めて金銀の品質統一を図り、堺の大黒屋常是に命じてここで銀貨の鋳造にあたらせました。

これらの貨幣を慶長丁銀、慶長豆板銀と呼び、全国の銀座の地名の発祥の地でもあります。
ここ銀座1~4丁目を挟み、前後に両替町があり、両替銀座仲間が軒を連ねていました。

伏見銀座は僅か7年間で歴史の幕を閉じ、慶長13年には京都へ移っていきました。
銀座跡には東京の銀座から贈られたシャリンバイが植えられています。



  牡丹園    本教寺 大手筋の 妙見さん
         
 伏見銀座跡    旧両替所跡