総本家駿河屋 

伏見には室町時代創業の総本家駿河屋と、江戸時代に分家した伏見駿河屋があります。
駿河屋は元「鶴屋」という屋号でしたが、
紀州藩祖徳川頼宣が元和元年(1615)和歌山城へ入ると、鶴屋の店も移っていきました。

将軍綱吉の長女鶴姫が紀州家に嫁いでくることになり、鶴の字を遠慮して、
徳川家ゆかりの駿河国の名を取って駿河屋としました。

江戸時代前期に島津の殿様が伏見の宿で捨てた「ところてん」から、偶然寒天が誕生し、
それを取り入れて鶴屋の主人が今の羊羹を作り、今日の伝統ある駿河屋となりました。

伏見駿河屋の店の前に「電気鉄道事業発祥の地」の碑があります。
それまで伏見は大坂と結ぶ舟運の港町として栄えてきました。

明治28年2月1日日本で初めての京都電気鉄道が
伏見町(下油掛)から、京都市(東洞院塩小路)まで開通しました。

京都電気鉄道は大正7年京都市に買収され、市電伏見線となりましたが、
昭和45年3月稲荷線とともに廃線となります。
昭和53年には京都市電は全て廃線となりました。

  伏見駿河屋     電気鉄道発祥の地 
       
 市電伏見線廃止記念乗車券          伏見のゆるキャラ「ふしみこちゃん」